聴神経腫瘍 鞘腫の手術前と手術後

2016年5月に聴神経腫瘍鞘腫になり、2016年8月に開頭手術をうけました。術後は、頭痛や首の痛み、めまいに悩まされ、苦しんでいます。日々、早く社会復帰できるように、がんばっています。

聴神経腫瘍の手術に踏み切る前に

聴神経腫瘍の手術をしようか、どうしようか、と

悩まれている方へ、

私から一言、言わせてください。

 

開頭手術の後遺症は

顔面神経のマヒや

髄液漏れなどがありますが、

 

腫瘍の出来ている個所の関係上、

前庭神経の切除があります。

 

これは、

平衡感覚を保つために

非常に大切な役割を果たす

器官なので、

 

これを失ったときの

術後直後のめまいといったら

半端じゃありません。

 

10日の入院でしたが、

めまいが半端なく、

 

帰りの車に乗るために

病室から駐車場まで歩くのは

必死でした。

 

何かに掴まらなくてはならないほど

体が安定しませんでした。

 

症状は日に日に治まっていくのですが、

これが時間のかかる事と言ったら、

冗談じゃ無いほどの

療養期間です。

 

入院中はほとんどめまいで

起きていられないものですから、

体調は悪くなります。

 

めまいは半端ないのは当たり前で、

それに加え、

激頭痛がしばらく消えませんでした。

 

朝、昼、夜、深夜(または明け方)と、

鎮痛剤が手放せないのですから。

 

また、

鎮痛剤も体に合う合わないがあり、

合う薬に出会う(?)までは、

副作用で気持ち悪くなったり、

いろいろ苦労しました。

 

食事は殆ど摂れなくなり、

体重は10キロ以上減りました。

 

その状態を見かねて

妻は私の介護に疲れ果て、

ついには「離婚」の話にまでなったり

しました。

 

でも幸い

2人の社会人の娘、息子が

妻や私の心の支えになってくれました。

 

 

今、術後3年と3か月が経ち、

1日4回の鎮痛剤の服用が2回にまで減り、

会社勤めもできるようになりました。

 

 

でも、術後2年半は、

社会復帰できないほどの状態でした。

無駄な時間を3年近く過ごしてきてしまいました。

 

 

貯金も無くなりましたし、

体力も大分落ちました。

 

手術を決めた日、

腫瘍の大きさは16mmから20mmほどでしたので、

まだ、ガンマナイフなどの放射線治療

選択できました。

 

外科医の「術後1か月くらいで

元の生活にもどれますよ」の

言葉に騙されました。

すっかり。

 

術後の腫瘍の状態は

膿疱状態だったと聞いて

「手術って、ほんとに必要だったのか?」

と、今でも後悔する時があります。

 

アメリカなど海外では

ほとんどが放射線治療で、

開頭手術は稀のようです。

 

放射線治療の実績が功を奏しているのと、

それだけ開頭手術はリスクが高いのでしょう。

 

私には、非常に協力的でやさしい家族が

付いていてくれましたが、

そうでない場合、

生きていくのに心が折れます。

 

時には死を選びたくなる人もいる

事でしょう。

 

その気持ちはわかります。

 

でも、

死を選ぶくらいなら

開頭手術など受けないで

経過観察していった方が良いです。

 

この病気は死にませんので。

 

稀にですが、

腫瘍が消える人もいるそうですし。

 

医者のいう事は信用してはなりません。

 

ガンが早期発見で助かった人というのは、

最初からガンでなかったという事です。

 

そういうことを言う医者もいるようです。

 

でも、そういうことを言う医者の本など

読んでみれば、なるほどと思います。

 

今のほとんどの医者は病気は治せません、

という事を言う医者もいます。

 

ホントだと思います。

 

証拠に私がひどいことになりました。

 

病院の「良い客」になってはいけません。

 

 

私のように酷いことにならないように、

開頭手術を選ぶ前に

別の方法を考える事を

強く勧めます。

 

 

余談ですが、

聴神経腫瘍の手術と入院で

保険を使わないと

200万円以上かかります。

 

結構な金額です。

 

これ以上の金が

大病院には、

毎日毎日入ってくるのでしょうね。

 

「医は算術」とはよく言ったものですね。