聴神経腫瘍 鞘腫の手術前と手術後

2016年5月に聴神経腫瘍鞘腫になり、2016年8月に開頭手術をうけました。術後は、頭痛や首の痛み、めまいに悩まされ、苦しんでいます。日々、早く社会復帰できるように、がんばっています。

後頭神経痛ブロック注射を受ける

聴神経腫瘍の手術後の予後が悪いく、
色々治療を試してきたが、
中々試すのをためらってきた治療法がある。

それは、
「神経ブロック注射」

後頭神経ブロック注射や星状神経節ブロック注射や上頚神経節ブロック注射である。

ネットで見てみると、
危険度が高いという書き込みが多い。

ブロック注射というのは、
ペインクリニックという診療科で行うらしいのだが、
狙ったところに注射針を刺す技術は、
注射を打つ医師の経験値のみに頼らざるを得ないというところに恐怖を感じる。

前回通院したペインクリニックの時は妻の反対もあり、
星状神経節ブロック注射は行わず、
スーパーライザーというレーザーを当てる治療のみにとどまった。

でも今回は、
中々首の痛みや顔面の痛みが軽減せず、
相変わらずボルタレンに頼らざるを得ない自分の状況にいよいよ妻も業を煮やし、
「神経ブロックを試してみようか」という話になった。

でも、
以前通院したペインクリニックの先生は気が合わない、と妻が言うので、
(気が合わないというか、身なりが不潔そうな先生だったので妻は好かなかったという事)
どっか別のペインクリニックを探すことに。

そうして
以前聴神経腫瘍のMRIを撮ってもらった近所の総合病院「K病院」に
ペインクリニックがあるという事をネットで知り、
そこに予約を入れた。

いざ当日、
ペインクリニックに向かったのだが、
いきなり「星状神経節ブロック注射」となるのでは・・・
と非常に不安な気持ちになった。

やはり、
自分の気持ちの中にも「星状神経節ブロック注射」に対して
恐怖感はまだまだあった。

しかし、
予約の時間を1時間過ぎてもなかなか診察室に呼ばれない。
不安は募るばかり。

1時間を過ぎたあたりにやっと呼ばれた。

先生に現在の症状を伝えると、
「後頭神経ブロック」をやってみますか。という事になった。
注射針も短いし、すぐ終わるという。

星状神経節ブロック注射ではなかったので意外な展開、
と思いながらベッドにうつ伏せに寝かされた。

妻は「心配だから注射するところを見たい」といい
処置室まで入ってきた。

先生は、看護師さんと「27でいいかな?」
「26もありますけど」「26か。やっぱり27でいいかな。」などと
注射針のサイズを決めていた。

そして、
「少し痛いですけどごめんなさいね~」
と言い、後頭部の首の少し上のあたりの血管に「ジク~ッ」と刺してきた。
「イテ~」という感じだったが、
薬剤が血管を通って、頂頭部に上って行く時も「ビリ~ッ」と痛かった。

先生が
「注射してすぐ効いてくる人もいるけど、どうですか~」
と聞いてきたので、
「なんか効いてるような気がします」といったら、
「患者さんって、気を使ってそのようにいう人が多いけど、
気を使わなくていいですよ。」と先生。
図星である。
実はそんな効いてる気がしなかった。

とりあえず、
来週も予約を入れてもらって帰ることに。

帰り道、
妻の買い物に付き合う。

その時、
右側後頭部の感覚がない事に気が付いた。
後頭神経ブロックとは、
単に後頭部の感覚を麻酔によって無くするものなのだという事が分かった。
よって、
首の痛みには余り関係が無いようだ。
後頭神経ブロックは失敗だったかな。

家に帰って、
4時間後くらいに麻酔が切れてきた。
それと同時に、
左前頭部の頭痛がしてきたが、
それほど強い頭痛ではない。

その夜はボルタレンを飲まずに寝た。

そしてその後1週間程、
後頭部の左上のあたりを触れた時に、
たまに髪の毛を引っ張られたような痛みが
するようになった。

後頭神経ブロックの影響だと思う。

妻から聞いたが、
後頭神経ブロックの薬の量は、
注射器に1~2mm程度しか入ってなかったという。

その程度で、
1週間もの間、
ピリピリする痛みが続くとは。

ブロック注射の威力、
恐るべし。